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「聞き手の大事さ」

心理学者で有名な河合隼雄先生の著『日本人と言う病』に出てくる一節に次のようなくだりがあります。

「『先生、汝自身を知るというのは、とても大切な事だと解るのですが、自分自身を知るには一体どうしたらよいのですか』非常にいい質問でしたが、私はこう言うてやりました。『そんなん解るもんなら、私がやってますがな』」

自分自身を知るということは、河合隼雄先生をもってしても難しいことなのである。しかし、私は内観はこれを可能にする手法の一つではないかと思っている。

屏風で仕切られた部屋の一角で、ただひたすらに(1)してもらったこと、(2)して返したこと、(3)ご迷惑・ご心配をおかけしたことを考えるのである。

内観1日目は、正直1週間も出来るかなと思っていた。それほどに美味しい食事以外の一般の楽しみのない、テレビも電話も何もない生活は辛く苦しかった。大好きな本すら読めないのだ。

ところが、比較的早い段階、内観3日目で突然何かが心に降りてきた。それは、父に対する内観を行っている時である。

父が単身赴任中の高校2年生の時、母が大事故で入院するのをきっかけに、私は完全に勉強をやめた。それから、お酒、バイク無免許運転等、そうそうたる悪行をやってのけるわけである。

心に降りてきた衝撃の事実とは、父が単身赴任で居なくなってから、半分逃げる人生になったという事実であった。そして、母が入院して完全に逃げる人生を確立してしまった。

私は、誰かが見ていないと嫌な事は絶対にしない人間であり、見ていないと悪行をする人間だったのである。

これは誇張ではない。何故なら、「お父さんがおらんけん、よかろ。大丈夫やろ」という当時の感情がそのままよみがえってきたからだ。

当時確かにそう思っていた感情は、やがて闇の中へ沈むことになるが、まさか内観をしてそれを思い出すとは予想だにしなかった。泣けた。とても恥ずかしかった。申し訳なかった。逃げの人生は、以来、私が救急救命士になるまで続くことになる。

何故、救急救命士になって、誰かが見ていないとしない性根が治ったのか?答は簡単だ。さぼることは、傷病者の安全をおびやかすことになるという現実を、身をもって知ったからである。

それ以来、誰かが見ていないとしないという性根は改善されたが、やがて大学院へ進学する中で、また、衝撃の事実が明らかとなった。

何かをつかみとる人生に転換することが出来たものの、自己中心的な性根はそのままであったことである。

勉強をするという大義名分をいいことに、妻にどれだけ苦労をかけたことか。離婚されなかったことが奇跡である。

かくして私は、逃げの人生から自己中の人生へと変貌した。それが今の等身大の私なのである。内観がそれを気付かせてくれた。

あとは、未来に向けて、私の手で家族に恩返しをせねばならぬ。早く帰って恩返しの言葉を言いたい。早く帰って謝罪したい。

最後になるが、内観は自分で自分や色々な事に気づく事に最大のメリットがあるわけだが、私は一人では無理だと思う。日常内観の限界はここにある。どんなに頑張っても、自分一人で自己分析するのは不可能だと考えている。

何が言いたいのか。聞き手の存在である。内観は面接者がいて、初めて完成する。

ユングもフロイトも自分を分析することによって心理学を確立したのであるが、彼等には共通点があった。聞き手がいたのである。

日常内観でも聞き手を確保していれば、おおよそ問題はないのかもしれないが、人々が集中内観やEメール内観に再来する理由はここにある。

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1週間の集中内観、随時始められるEメール内観、一日内観を選べます。

http://www.rengein.jp/naikan/

*TEDx動画『3つの質問で幸せになる」(日本語、16分半)
https://www.youtube.com/watch?v=4PN9A5daBM0


*日本内観研修所協会ホームページ
内観テープを一部聞くことが出来ます。

http://naikanken.com/

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【坂村真民詩集】

「信条」
詩を作ることは
自己を作ること
自己を作ることは
自己の心を作ること
自己の心を作ることは
大海のような心になり
すべてを受け入れ
すべてを愛すること

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【名 言 集】
煩悩のきずなから逃れるには、ものの見方を正しくして、その原因と結果とをよくわきまえる。全ての苦しみの元は心の中の煩悩であるから、その煩悩がなくなれば、苦しみのない境地が現れることを正しく知るのである。
見方を誤るから、我という考えや、原因・結果の法則を無視する考えが起こり、この間違った考えにとらわれて煩悩を起こし、迷い苦しむようになる。(一切漏経)

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  1. 2016/12/13(火) 15:57:22|
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